脂肪吸引

脂肪吸引

脂肪吸引とは?

脂肪吸引とは、カニューレ(美容整形上と一般的な医療器具と意味が違います)という筒状の細い管で皮下脂肪を直接吸引する施術方法です。

多くの場合局所の麻酔で脂肪を取り除きたい場所のみ痛みを緩和しますが、まれに全身麻酔をする場合もあります。しかし人にもよりますが施術を自分で確かめながらできるので部分を意識的に選択する場合もあります。

脂肪吸引のメリット

脂肪吸引はダイエットなどに比べて時間も苦労も少なく手っ取り早く脂肪を落として痩せられるのが最大のメリットだと思われがちですが、実は脂肪吸引した場合リバウンドしにくいというメリットもあるのです。

これはダイエットが脂肪を代謝によって減らし脂肪細胞が小さくなることによってサイズダウンするのに対して、脂肪吸引の場合脂肪細胞自体を取り去ってしまうので細胞の数が実質的に減り、なおかつ残った脂肪細胞は比較的脂肪を貯め込んだ大きな状態で調節されるのでリバウンドしにくいとうメリットがあります。

その後の食生活をよほど崩さなければ太りにくい体質になったといっても過言ではありません。

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脂肪吸引のリスク(合併症)

脂肪吸引は効果的な施術ではあるもののやはりリスクもあります。まず第一に体の内部に器具を侵入する際に感染症の可能性があります、また術後も同様に感染のリスクは残ります。

感染する細菌や患者のその時の体力や抵抗力にもよりますが、最悪死に至る可能性もありますし組織壊疽やショック症状になる場合もあります。

また吸引行為の時に生ずる血管の破れた箇所から脂肪や血の塊が入り込み血管内部に詰まったりします(塞栓症)。これがさらに脳や肺など重要な臓器で起こると重篤な症状となる可能性があります。

また希に何かのはずみで器具で患者の臓器を破損や貫通するリスクもあります。

脂肪を吸引すると同時に体液も取り除かれるので腎臓への負担や心臓・肺に体液がたまるなどして呼吸困難等も起こる可能性があります。

一般的な起こりるリスクとしては、むくみ、青あざ。数週間から数カ月にわたって腫れが続きひどい時は感覚の麻痺なども症状として現れます。あまりにも長期にわたって改善が見られない場合は再度医師に相談しなければならない可能性もあります。。

逆に感覚が戻ってきた時にかなりかゆみが生じる場合があります。これはどちらかというと健全に向かっている証拠でもあるので過剰に心配する必要はないですが、あまりにもかゆい場合は塗り薬等を処方してもらう方法もあります。

また失敗例としてムラのある施術による仕上げの凸凹や、極端なへこみ・皮膚のたるみや顔ではシワが生ずるなど追加の手術が必要になる場合もあります。

脂肪吸引後のマッサージとかゆみ

脂肪吸引後は残された組織が結合して再生するまで吸引した部分が硬くなります。これは時間とともに解決しますがマッサージをすることで回復速度を上げることができます。

施術直後は炎症がひどいのでそれどころではないですが、ある程度落ち着いてきて刺激が可能な状態になれば様子を見ながらさするように行います。

方法としてはお風呂に入った時や休んでいる時でも気が付いたらやさしくさするようにマッサージします。

吸引後のかゆみは回復期に毛細血管などが再生するさいに生じます。これは決して異常な事ではなく、かさぶたがはがれたりする直前の時やお風呂に入った時などのかゆみと似ていて生理的に正常な反応です。

あまりにもかゆみがひどい場合は主治医と相談してかゆみ止め等を処方してもらいましょう。

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